赤ちゃんはお母さんのおなかの中を自由に動き回っているため、
頭と足が反対になることは珍しくありません。
ですが、妊娠の後期になっても逆子の状態が続く場合、
経腟分娩が難しくなるため、帝王切開を進められることが一般的です。
実は、逆子を改善する目的で、古くから鍼灸の施術が行われてきたことをご存知だったでしょうか。
お灸や鍼でツボを刺激することで、多くの逆子に改善例がみられています。
婦人科の定期的な検診で逆子と言われると驚いたり困惑したりすることもあると思いますが、ある時期までの逆子はそれほど心配することはありません。
実際、分娩期になっても逆子状態が続いているケースは、全体の3%から5%程度ということです。
では、逆子になってしまった場合、どのように対処すればよいのでしょうか。
また、自分でできる改善法はあるのでしょうか。
【逆子への対処法】
逆子の対処法として、まず鍼灸による施術をおすすめしています。
昔から逆子に対する施術として行われてきたことの1つに、至陰(しいん)に対してお灸が挙げられます。
至陰は足の小指の爪わきにあるツボで、古来より逆子の特効穴(特効があるツボのこと)として知られています。
◆三陰交に対して灸頭鍼の施術を行う
灸頭鍼(きゅうとうしん)とは、ツボに対して刺入された鍼先にもぐさを付け、そこに火を点じる鍼灸の施術法を意味します。
鍼を通して体内に熱を伝えるわけではなく、もぐさからの輻射熱によって、鍼の周囲がじんわりと温まります。
三陰交(さんいんこう)のツボは古くから女性の不調に効果があるツボとして知られており、現在でも冷え性や婦人科系のトラブルを改善したり、腎臓や肝臓の働きを活発化させたりする目的で、三陰交に対する鍼灸の施術が行われています。
1980年代後半に行われた実験によると、至陰に対するお灸の施術および三陰交に対する灸頭鍼の施術を行ったところ、584例の逆子の内、525例(およそ90%)に逆子の改善がみられたということです。
当院における逆子に対する鍼灸の施術も、個人差ありますが1回から複数回の施術で改善がみられることも少なくありません。
【逆子の予防法や自分で行える改善法】
定期健診で逆子と言われると不安になる方も少なくないと思います。
中には、自分で何とかしたいと思われる方もいらっしゃることと思います。
逆子と言われた場合、どんな改善法があるのでしょうか。
もともと赤ちゃんは子宮の中を自由に動き回っており、お尻が下になることも珍しくありません。
ところが、赤ちゃんの成長とともに、徐々に自由に身体を動かすことができなくなります。
その結果、お尻を下に、頭を上に向けた逆子の状態になってしまうのです。
ですが、逆子の多くは分娩期までに正常位へと戻ります。そのため、まずは様子を見ることが肝心です。
◆逆子体操を行う
逆子を改善する方法としては、逆子体操が挙げられています。
逆子体操には主に次の2つのやり方があります。
布団やヨガマットなどにあおむけになり、両膝を立てて肩幅くらいに開きます。
お尻の下にクッションを入れて腰を高く持ち上げ、その状態をしばらくキープするということを繰り返します。
床やベッドなどに膝立ちの状態になり、頭と胸、両肘を床やベッドに付けるように前に倒れ、お尻を高く突き出します。
逆子の改善に使っているお灸を販売しており、ご自宅でお灸を行っていただくことも可能です。
逆子にもさまざまな種類がありますが、中でも骨盤位という状態は鍼灸施術でよくなることがあります。
妊娠28~33週ごろまでの間がとくに改善しやすいため、逆子体操やトコちゃんベルトなどでも改善が起こりにくいという方は是非一度受けてみてください。
施術としては、赤ちゃんが居心地のよい子宮環境をつくるため、下腹部や腰部の血流改善を促す目的で、腰や手足に鍼灸施術をおこないます。
足の小指の爪の外側にある「至陰」穴へのお灸は逆子への効果があると言われており、当院では棒灸を使って「至陰」穴を温めていきます。
身体に鍼の刺激や、お灸の熱を伝えるとお腹の中の赤ちゃんが元気に動き出したという方も多くおられます。
逆子以外にも、妊娠中の「痰つわり」などにも鍼灸は効果的なので、ふたり分のお身体でおつらいところがありましたら、お気軽にお問い合わせください。
お母さんの心と身体がリラックスすると、赤ちゃんもより居心地よく育っていくと考えております。
施術料金の目安
初診料 1,000円
鍼灸施術
30分 4,000円
45分 5,500円
60分 7,500円
患者さまの体調やご希望に合わせて施術を行いますので、お気軽にご相談ください。
